おざなり猫
2024-02-29T23:02:18+09:00
ryu-cat
他愛もない雑記など。
Excite Blog
空ろ。
http://ryucat.exblog.jp/30833784/
2024-02-29T23:02:00+09:00
2024-02-29T23:02:18+09:00
2024-02-29T20:10:40+09:00
ryu-cat
日常雑記
これがもし、永遠に続くのなら。
……ずっとずっと、知らないふりをしていたけれど
ずいぶん前から自分の体の中に血液じゃないものが巡っている。
それが心臓を通り鼓動により体へ送られる瞬間
毎分毎秒、堪えようのないおぞましさを覚える。
それはまるで墨汁のように黒い。
血液に比べると水のようにさらさらとしていて
少し冷たく、するりと体中を流れていく。
時間をかけてゆっくりと、それは血液と入れ替わっていき
今ではもう、血液の8割程度はそれになってしまっている感覚がする。
たまにその感覚が無性に気持ち悪くなって
自分に針を刺し、その黒いものを吸い出してしまいたくなる。
しかし吸い出したところで、きっとまたそれで満たされていくだろう。
筆者の中のどこかにある何かを取り出さなければ。
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せかい。
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2024-01-04T18:49:00+09:00
2024-01-04T18:49:17+09:00
2024-01-03T22:31:23+09:00
ryu-cat
日常雑記
あけましておめでとうございます。本年も「おざなり猫」をご贔屓に。
さて、挨拶もそこそこに早速やっていきたいと思います。
三が日に少し時間ができたので、前から気になっていた映画を観ました。
お正月に観るには相応しくない映画なのかもしれませんが
どうしてか惹かれるものがあり、時間を作って観たかった作品。
西川美和さん監督の「すばらしき世界」です。
なるほど、惹かれた理由は監督さんでした。
あの「永い言い訳」の西川美和さんの作品だとは。
人生の大半を刑務所で暮らした、戸籍のない男性を主人公としたノンフィクション。
まず「すばらしき世界」というタイトルを目にして、あなたはラストをどう想像しますか?
恐らくは、そして大体はきっと、ハッピーエンドを想像するでしょう。
「素晴らしい」「世界」なんですもの、それは仕方のない事です。
ですが本当に最期までしっかり観てほしい。
そして何が「素晴らしく」、何が「今生きている世界」なのかを考えてほしい。
この作品はなかなか伝えたい事が伝わり難い作品だと思います。
別に自分やそうした人達を特別扱いする訳ではありませんが
「ある一線」を超えた経験をしていないと、ラストとタイトルが結びつかないからです。
多分殆どの方が「こんな世界の何を信じろというのか」と
観終わった時に思うかもしれません。
……あえて辛辣に云わせてもらうと、タイトルはとてもな嫌味です。
それでもこの世界の美しさと、主人公を表現しようとするならば
筆者も「すばらしき世界」と表するしかないと身に染みて感じます。
願わくばこの作品がたくさんの方に観られて
少しでも悲しみが減り、ありのままの世界で皆が暮らしていけるように祈ります。
話は変わりますが、今年は始まってすぐに不幸が続きました。
今現在もそのために動いていらっしゃる方が大勢おられると思います。
筆者にも助ける事が出来る何か大きな力があればいいのですが
申し訳ない事に、自分の生活で精一杯という次第です。
ただ、この世界は何も汚れてはいません。
不幸が降りかかり、よくない事が続くかもしれません。
それでもこの世界は憎しみを持って攻撃してくる事はありません。
悪い人間の意志に因って、暗い場所へ追い込まれてしまっているだけです。
明るく温かい場所へ連れて行ってくれる縁が必ずあります。
「いつかは救われる」などと綺麗事は申しません。
ご自身を救おうとする行動や意志であったり、またそうして差し伸べてくれる手が
いつでも、どんな時であっても、その心を置いてきぼりにしはしません。
世界はずっと、誰かの居場所を奪ったりはしません。
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D.O.I.A.H。
http://ryucat.exblog.jp/30554389/
2023-12-23T23:01:00+09:00
2023-12-23T23:01:54+09:00
2023-12-23T23:01:54+09:00
ryu-cat
日常雑記
今年も残り8日ですね。いかがお過ごしでしょうか。
筆者は自分に早めのクリスマスプレゼントを買いました。
YAMAHAさんのCS40Jというクラシックギターです。
ちょっとある事からクラシックギターに興味を持ちまして。
子供や女性でも扱いやすい少し小ぶりなサイズのモデルになっています。
アコギやエレキと比べるとこんな感じ。
アコギはジャンボなので余計にサイズ感に違いを感じますが
ボディは丁度レスポールと同じぐらいのサイズだと思います。
あとはCS40Jのネックが1フレット~1フレット半ぐらい他の2本より短いですね。
それから楽器といえば値の張るものですが、このCS40Jの驚くところはその価格。
なんと希望小売価格が16,500円なんです。
普通であれば安価な楽器はあまり使い物になりませんが
さすがはYAMAHAさん、全然弾ける音がちゃんと出ます。
また青葉市子さんというシンガーソングライターが使っているモデルでもあるようで
一部の方には有名な1本だったりもするみたいです。
いやぁ、楽器が増えて嬉しい。
……嬉しいのですが。
実は今筆者の持っている楽器としては
アコースティックギター1本、エレキギター2本(3本目が欲しい)
エレキベース1本、電子ドラム、電子ミニピアノ、電子ヴァイオリン
ブルースハープ、そしてこのクラシックギターと種類で云えば8種類あります。
何が自分に合うのか、何でなら表現できるのかを探る為に
気になった楽器を触ってみようとしているのですが
いかんせん自由な時間が少ないのと、楽器の種類が多い事で墓穴を掘り
どれも手に取れる時間が短くなるようになってしまいました。
我ながら不器用な奴だなと感心します。
まぁ、もうメジャーな?楽器は一通りあると思うので、これ以上は増えないでしょう。
しゅ、種類はね……。
何はともあれ、まだ8日ありますが今年はどんな年でしたか?
筆者は今年はもう嫌になるほど苦労したので、来年はいくらか楽をしたいです。
そして来年……はまだ難しいでしょうけど、自由な時間を作れるようになり
何か残せるものをつくる事ができるようになっていきたいです。
さて、明日明後日のクリスマス、そして大晦日とどうか良い日をお過ごしください。
そして素晴らしい新年を迎えられます事を心よりお祈り申し上げます。
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karma。
http://ryucat.exblog.jp/30485606/
2023-11-07T19:07:00+09:00
2023-11-07T19:07:18+09:00
2023-11-07T11:14:11+09:00
ryu-cat
日常雑記
6年前に「NieR:Automata」というゲームをプレイしました。物語も音楽も素晴らしく、非常に満足した覚えがあります。
そしてその前日譚となる作品が2年前に発売されました。
厳密に云うとさらにその前日譚もあるのですが、ここでは割愛。
話を戻しまして、2年前に発売されたのが
「NieR Replicant ver.1.22474487139...」です。
実はこの「NieR Replicant ver.1.22474487139...」は13年前に発売された
「NieR Replicant」という作品の「バージョンアップ版」になります。
今ではそうした作品はよく「リメイク」として発表される中
ディレクターのヨコオタロウ氏が「リメイク」という表現を好まないとかで
「バージョンアップ版」として発表することになったとかなんとか。
実は筆者「NieR Replicant」はプレイした事がありませんでした。
存在は知っていたのですが、丁度その頃コンシューマーゲームから離れていたので
この作品だけではありませんが、まったく気にも留めていませんでした。
しかし「NieR:Automata」を体験し、その前日単があるのならと
今更になってようやくプレイする事にしました。
そうしてプレイしてみた感想ですが……ひたすらに絶望でした。
ゲームシステムやストーリーの出来に対してではありません。
なんというか、とにかく救いがないんです。
ただしこれは作品を否定しているわけではありません。
大げさな表現かもしれませんが、これは人生そのもので
キャラクター達の人生がこの作品に凝縮して詰め込まれてあったためです。
出てくる選択肢やイベントシーンの後など何度手が止まった事か。
何故これだけプレイヤーに重責を課すのかと何度悩んだ事か。
ですがそれこそが、恐らくプレイヤーに伝えたい事なのだろうと思いました。
たまにありませんか?
ゲームだけどゲームじゃないゲームって。
これは「そうした類のゲーム」です。
急に少しだけネタバレをすると、この作品にはエンディングが5種類あります。
それは5回クリアする必要があるのですが、どうか是非全てのエンディングを観てほしい。
基本的には同じストーリーであるため、途中だるくなってくるかもしれませんが
2周3周とするごとに、きっと色んな意味で世界観が変わってくると思います。
当然の事ですが、自分の知らないところで自分の知らない想いがあるんです。
云われるまでもない事なのに、どうしてかそれを忘れてしまう事がよくある。
正義や悪、正しさに間違い。
それらが自らを主張するための詭弁になってはいないだろうか?
そうした原点のようなものを改めて考えるきっかけをもらった気がします。
世界は何も拒まない。
だからこそ汚さないように、せめて誇れる選択はし続けていきたい。
そうすればきっと、希望も無くなりはしないから。
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lack of。
http://ryucat.exblog.jp/30463746/
2023-10-10T17:29:00+09:00
2023-10-10T17:29:18+09:00
2023-10-10T11:25:25+09:00
ryu-cat
日常雑記
筆者の夢は人の心を動かす事です。
手段は何でもいい。
自分の出来る事でなら何でも。
ただ、よく考えてみると、筆者の心が殆ど動いていない。
楽しい事も幸せな事もない、何を食べても味もほぼ感じない。
あたたかいものに触れた時、創作物が基本になりますが
その時だけ感動して泣いてしまうだけで、あとは心が動かない。
それはここ数年の悩みでもありました。
単純に感受性の欠如なのだとはわかりますが
なぜ感受性が失われてしまったのか見当がつかない。
また当然それらの「戻し方」もわからない。
ですが最近「どうしてそうなったのか」だけ予想がついてきました。
これはある種の処世術です。
筆者にだけ当てはまるものではありませんが
その幅や許容量が大きすぎた。
要するにやりすぎた結果でしょうか。
生活や仕事をしていく中で、どうしても押し殺さなければならないものがあると思います。
ガス抜きが上手な人はそれらを上手く「いなして」こなしていくのでしょうが
筆者はひどく不器用なので溜まるものは溜まっていくばかり。
詳しくは書きませんが、一時期は首を吊ってもおかしくない状態までいきました。
ある意味では、そこでそうできれば楽ではあったのかもしれませんが
筆者は本当に嫌になるぐらい頑丈なので、こうして生きています。
そして生きる為には、そうしたものを持ったままでは無理なので
恐らくは「それらにつながる感情」をかなぐり捨てて自分を保った結果がこれかと。
トカゲの尻尾切りみたいなものですね。
なので何もおかしい事はなかったんです。
自分から切り離していっていただけだったんだから。
問題はこれらが「戻ってくるのか」どうか。
死ぬよりはマシだったのかもしれないけど、立派に生きているとも云い難い。
人に何かを伝える為の土台は地獄をのたうち回って得られた気がしないでもないけど
伝える手段の為に、その「切り離したもの」が幾分必要な気がするんです。
別に渇望するものでもないので、無ければ無いで諦めはつきますが……。
可能であれば、色んな事で一喜一憂したいですよね。
多分もう、筆者はなかなか死ねません。
予測できない事で死ぬ事はあるかもしれませんが、タイミングを逃しました。
となると生きていくしかないので、できる手は打っておきたい。
とりあえずは幸福を感じられる程度にはなれるように。
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interlude
http://ryucat.exblog.jp/30455244/
2023-09-30T22:01:00+09:00
2023-10-04T22:05:28+09:00
2023-10-04T22:01:35+09:00
ryu-cat
日常雑記
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所以。
http://ryucat.exblog.jp/30413202/
2023-08-14T18:01:00+09:00
2023-08-14T18:02:11+09:00
2023-08-13T22:47:31+09:00
ryu-cat
???
意味は廃れ けれど願い飽くほどに空仰いだ
栞を挟むことなく
読まれない文庫片手に
求めたのは どれも胡乱
稚拙しか付かないもの
わたしはそれを隠した
柔らかい傷の上から
周りと同じようにだなんて
願ったとこで気は済まないよ
叫ぶほうが似合いの心模様
ばつの悪さから笑む癖を
肩落とし静かに受け入れて
精彩を穿った
無垢に荒み 凍てもしない
痛みすら従えた
刺したものは箍ひとつ
堰き止めたままの声涙
派手に泣けないと知られても
人と比べるのはおかしいさ
胸奥心緒違うべきものだよ
僅かに伸ばした手の中に
いつか触れていた輪郭を
鮮明に感じた
今少し後悔したとして
それを背負うのは望まないで
胸奥心緒違うべきものだよ
逃げずにきた事を讃えて
綻ぶ顔も無視はしないで
愁眉を開いた 冷雨は上がるよ
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interlude。
http://ryucat.exblog.jp/30404510/
2023-07-31T19:02:00+09:00
2023-08-01T15:10:23+09:00
2023-08-01T15:10:23+09:00
ryu-cat
日常雑記
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again。
http://ryucat.exblog.jp/30348426/
2023-06-17T17:33:00+09:00
2023-06-17T18:25:08+09:00
2023-06-17T11:04:27+09:00
ryu-cat
日常雑記
2年ほど前、「PSO2NGS」をプレイしました。
かなり期待していたタイトルだったのですが
その当時はマップ・クラス・武器・PAの選択肢があまりなく
同じ事の繰り返しばかりになってしまったので止めてしまいました。
現在は色々増えてハウジングなどもあり、多少興味があるものの
一度離れてしまうとどうも戻ろうとは思えず……。
「MMOはもうプレイできないのかなぁ」と思っていました。
……いましたが。
実は「PSO2NGS」より前から注目していた別のタイトルがありまして。
なんだかんだ開発が知らされてから5年ほど経っているうえに
「もうすぐ正式サービス開始!」となってからも2~3年待つ事になったタイトル。
「BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)」です!
このBLUE PROTOCOLが、まさかまさかの正式サービスを開始したのです!
今度は本当に。
まぁ、サービス開始初日は1日中メンテナンスしてましたけどね……。
ただ、実際にプレイしてみるとその完成度の高さに驚きました。
最近はなんでもクオリティが高いものですが、基本無料とは思えない。
「そりゃ5年かかるわ」と思わず納得してしまうレベルです。
「国産」の「アニメーション風」という事で
本当にこだわって妥協していない感じがします。
オープニングとかラルクですし。
いやもうガチのアニメですやん。
という事で以下スクリーンショット。
とりあえず筆者はヘヴィスマッシャーというクラスでプレイ開始。
PVで2丁拳銃のようなものが出てきたので勝手に想像して恐らくそのクラスに派生しそうなクラスを選定しました。
アニメ風なグラフィックですが、オープンワールドの世界は美しく戦闘はいわゆるスキル回しってものになるかと思います。
ただそんなに難しいものでもなく、奥深さはあるのでしょうが気楽に適当にガチャガチャ遊べる印象。
他タイトルを出すのもアレですが、FF14とPSO2NGSのいいとこどりに感じました。
あとけっこう珍しいと思うところがありまして自キャラがボイス付きで喋るんです。
掛け声的なものは当然ありますが、ストーリーの要所でたまに喋るのでアニメ風なのと相まって、よりストーリーに入り込める気がします。
いやホントに、失礼ですが思ってた以上に出来がいいです。
多分ではありますが、パソコンのスペックが高くなくてもグラフィックを落とせば遊ぶ事ができると思いますのでMMOをやってた人なら触ってみるのもありじゃないでしょうか。
筆者は遊べそうだと感じましたので、もうロイヤルパスを買っちゃいました。「ライヒト」というキャラクターがいましたら筆者です。
ゆっくりのんびり遊べたらいいなぁ。
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rhetoric。
http://ryucat.exblog.jp/30319373/
2023-05-12T18:13:00+09:00
2023-05-12T18:13:19+09:00
2023-05-11T21:27:35+09:00
ryu-cat
日常雑記
ちょっと洋画ではあまり見かけないタイプの映画を観たのでご紹介。
6代目ジェームズ・ボンドが出てるので観てみたのですが
いやホント、なかなか洋画では珍しいミステリーでした。
一言で云うと、海外の古畑任三郎でしょうか。
ミステリーですが、事の顛末はそれなりに早く描写されます。
その起こった事に対して「それぞれがどう動くのか」というポイントが
最初からトリックも犯人も解っている古畑任三郎と同じものを感じました。
ただ、最後の最後まで気を抜けないのがこの作品。
とにかく観てほしいとしか云えない。
説明したら何がネタバレになるかわからな過ぎて。
そうそう、この作品を観て思った事がありまして
アメリカ映画と括ってしまっていいのかわからないけど
筆者としてはアメリカ映画って「正しさ」を大事にしている気がするんです。
日本の映画だと「正しさ」というよりも「正しくあろうとしよう」というか
アメリカってめちゃくちゃ主観ですが皆が正義を守ろうとするように思うんです。
「アメリカ人だって~」「日本人だって~」とかいうのは置いておいて
とにかく正しい事としてはいけない事の線引きが非常にはっきりしている。
語弊があると思うけど、日本だと線引きはそこまではっきりしていない。
勿論モラルという観点から見ればどちらも同じではあるんですが
何か明確に「そうした行いはしない」という意志のようなものを感じるんです。
この作品もそうした点が多く見られ、それがとても素晴らしく思いました。
すべき事をして、行ってはならない事はしない。
例えそれが「できてしまう」事だとしても。
そんな事は教えられるまでもなく、皆解っているはず。
……だと思いたい。
映画のようにはいかないのは当然ですが、せめて心はそうあっていたいです。
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虚実皮膜。
http://ryucat.exblog.jp/30313625/
2023-05-05T19:14:00+09:00
2023-05-05T19:14:19+09:00
2023-05-04T20:51:37+09:00
ryu-cat
日常雑記
アマゾンプライムで何気なく観た「鳩の撃退法」がなかなか面白かったのでご紹介。
ある意味ネタバレになるので、少し間を空けます。
ネタバレがお嫌であればまずはご覧になってください。
ネタバレしたところでバレないんですけど。
さて、この作品はフィクションでありながら
ノンフィクションを題材としてフィクションを描いたという作品です。
わかりにくい?
だからフィクションなんだけどノンフィクションを題材にしたという体で
フィクションを描いてみせたというフィクションの物語です。
つまりね……って、もういいか。
フィクションフィクションやかましいわってね。
まぁ、そういう事なんです。
いやホントに。
筆者が他に知らないだけかもしれないけど
こんなに頭が混乱する物語は初めてでした。
映画の終盤で東野圭吾さんのような
叙述トリックみたいな印象を受けたんですが、何か違うんです。
物語がひとつにつながったというよりも
知らないうちに「物語が2つに増えている」んです。
まるでパラレルワールドのように、今の世界と
「そうだったかもしれない世界」に。
筆者も結局のところ「どこがどっち」で
「どこからどこまでがこっち」なのかわかりませんが
この作品の、というよりも、この作品を書いた
主人公の気持ちは少しわかったかもしれません。
端的に云うと彼はハッピーエンドが書きたかったんじゃないかな、と。
ここからは筆者の想像する物語で話を進めますが
ものを書く事ができなくなった、あるいは止めてしまった自分が
偶然出会った、何かに縋ってしまいたいとでも云いたそうな人物。
本の物語のように別の可能性があるんじゃないかと考えた自分は
後日悲しい運命を辿ったと知ってしまったその人物を
自分なりの方法、つまり物語を書く事で違う運命を歩ませようと考える。
事実を変える事はできないけど、せめて作品の中では
その人物が願ったであろう事が続いていくように。
……物語を書いていく上で、ベースとなる事実
つまりノンフィクションの部分は実はあまり劇的ではなくて
「フィクションを構成する為にノンフィクションを想像で補填した」感じでしょうか。
作中でも云っていますが、「いかに自然になるか」という言葉がポイントですかね。
その結果、探偵の推理のように公になるはずのない事実が浮き彫りになったりする
というところが、より事実なのか作品なのかをあやふやにしてしまう仕掛けだったり。
筆者としては、「自分のできる事で何かを成したい」という
自分の欲求を重ねてこう想像してしまったのですが、実際のところはわかりません。
作品というそのものが個人の中に個人の結果を生むものなので
そこに正解も不正解もないでしょう。
いや、ひとつ云えば、「思えば正解」なのです。
何か生まれたのであれば、それはいい事です。
そういう事を思わせてくれるような作品でした。
原作は佐藤正午さんという方の同名タイトルだそうです。
かなりの長編で、単行本も文庫本も上下巻に分かれているそう。
長編は京極夏彦さんのサイコロ本から読んでいないから
久し振りにちょっと読んでみたい気がします。
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spirare。
http://ryucat.exblog.jp/30311825/
2023-05-02T18:34:00+09:00
2023-05-02T18:34:19+09:00
2023-05-02T15:43:16+09:00
ryu-cat
日常雑記
4月21日から公開されている、藤井道人監督作品「ヴィレッジ」
舞台は日本の集落。
主人公は父親が起こした事件のせいで村八分のような扱いを受け続ける青年。
規模の小さな集団生活の場というのは
世界の縮図に辿り着くものが多い印象を受けます。
とりわけ「村」レベルになると、それはもう。
そこが世界になってしまうと「悪い場合」は抜け出せない。
そうした世界観を、主題歌を担当された
amazarashiさんが「スワイプ」という曲で表現されています。
筆者も似たような気持ちを経験してきただけに
とても心を抉られる作品になっていると感じました。
きっと悪い人間ばかりではない。
けれども理想だけでは前に進めない。
人を踏みつけにしなければ生きていけない。
それに慣れられないのは悪か。
それに慣れられれば正しいのか。
逆らえない大きな流れの中で、あがく意義とは。
映画も曲も、今の日本人に観てもらいたい作品に思いました。
少し誤解のある書き方をしますが、現在の日本は治外法権です。
誰が何をしても咎められる事はありません。
ネットというかSNS上では度を超す事はありながらも
自業自得といった結果になる事も多く、それはまさに自業自得と思いますが
まだまだ嬉々として他人の人生を潰す人間が多過ぎます。
筆者も理想だけではどうにもならない事は知っていますが
それでも最後に選択するまでは大いに熟考するべきです。
そしてやっぱり、「してはいけない事」はしてはいけない。
それでもしたら罰する事を忘れないように。
スワイプしても、その事象は消えはしない。
少しずつでも向き合っていかなければ、解決などできないと思いませんか。
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barely。
http://ryucat.exblog.jp/30297123/
2023-04-15T17:40:00+09:00
2023-04-15T17:40:19+09:00
2023-04-15T15:58:03+09:00
ryu-cat
日常雑記
3月24日に発売され話題沸騰中の「BIOHAZARD RE:4」
筆者は原作もプレイ済みで、アタッシュケースの整理にハマった記憶があります。
こう見えて整理整頓が大好きなんですよ。
そんな4がリメイクされると知り、これはもう一度ケースの整理をせねばと
発売日を心待ちにしていました。
クリアした感想を云うと、原作の面白さがより際立っていましたね。
4はシリーズの転換点ともいうべき作品で
アクションが取り入れられた初めてのタイトルだと思います。
原作をプレイした時は「これバイオ!?」と思ったものですが
これまで敵は倒さなければならない時に倒すものであり
なかなか積極的には倒そうとはなりませんでしたが
操作をTPSにし、体術を組み合わせ、敵からのアイテムドロップがある事で
どうやって倒していくかというプレイに変わりました。
それ自体はリメイクになっても大きく変わらないのですが
7・8、RE2・3で培われた「不気味さ」が相まって
4の「バイオハザードらしさ」が引き出された事で
4を原作と呼ぶに相応しいリメイクに仕上がっていました。
やりごたえとしては、筆者は難易度をASSISTEDでプレイしたのですが
筆者が下手なだけとしても、途中で弾薬や回復が心配になる場面があり
先程の不気味さもあって終盤まで常に緊張感のあるものでした。
終盤になると逆に戦闘が増えるのに従ってアイテムも増え
ガンガン撃って進む感じにもなり、それはそれで面白かったです。
ただしリヘナラドールは許さない。
原作でもこいつが嫌いだったなぁ。
リメイクもついに4まできて、今後はどうなるんでしょうか。
個人的にこれ以降のシリーズはリメイクしないと思ってて
もしかしたら「CODE:Veronica」がリメイクされるのでは?と期待しています。
「CODE:Veronica」は何故かめちゃくちゃハマって
バイオハザードは4・5・6しかちゃんとプレイしていない筆者が
「面白い!」と思いながらクリアした珍しい作品でした。
おまけゲームでFPSみたいなのもあり、それも喜んでやっていた気が。
ホラー系がダメな筆者にしては本当に珍しかった。
さて、そんなこんなで「RE:4」、迷っている人がいるなら買いですよ!
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interlude。
http://ryucat.exblog.jp/30284907/
2023-03-31T22:08:00+09:00
2023-03-31T22:08:18+09:00
2023-03-31T22:08:18+09:00
ryu-cat
日常雑記
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awaken。
http://ryucat.exblog.jp/30256620/
2023-02-27T18:50:00+09:00
2023-03-30T15:54:03+09:00
2023-02-25T14:13:49+09:00
ryu-cat
日常雑記
陰キャなら、とは云いません。
という訳で、今更ですが「ぼっち・ざ・ろっく!」について。
前に音楽アニメを観たのは「BECK」だったかな。
「けいおん!」も有名だけれど観ていないや。
キャラソンじゃないバンドをやるアニメが少なく
「ぼざろ」についても最初は興味がなかったのですが
とりあえず楽器が出てくるならと思い観始めました。
筆者もまぁ、バンドやりたいなと思っていた時期があったりして
叶わないので今も一人でずっとやっている訳ですが
その「バンドをやる」というストーリーが、憧れていたものでもあり
観ていて少し勝手に救われた気持ちを覚えました。
そうそう、びっくりしたのが8話。
初めてちゃんとライブをやるみたいな話で
緊張からか上手くメンバーと合わせられないんです。
まぁ、それは「そうした事にしておく」のかなと思ったら
聴いていて「あれ? なんか全然合ってない事ない?」と感じるぐらいに
「本当にそれぞれが合っていない演奏をしている」んですよ。
リズムが走ったりもたついたり、音楽をやってると「しまったな」と思う
そうした微妙なミスまで表現していたのには「マジか」と声が出ました。
作中の楽曲もちゃんとしたものばっかりだし
なかなかアニメという単語だけでは括れないものになっています。
そして作中、とても個性の強いキャラが出てきます。
ちゃらんぽらんな謎の怪しいベース弾き。
途中で気が付いたのですが、「ぼざろ」ってアジカンをモデルにしているんですよね。
アニメの各話タイトルも曲名からきているみたいで。
で、例の怪しいベース弾きにもモデルがいるらしく
それが「八十八ヶ所巡礼」というバンドのマーガレット廣井という人みたいです。
聴いた事のないバンドだったので、YouTubeで聴いてみたのですが
これがめちゃくちゃ癖になるカッコよさだったので、リンクを貼ります。
八十八ヶ所巡礼
とりあえず音楽性が出てるのが「攻撃的国民的音楽」かな?
全体的に音楽性はブレてないんだけど、どれも違う世界観なんだよね。
さらにどれも古さを感じない。驚くほど一貫しているからなのだろうか。
個人的にはつい先日アップされた「泥春」が好きです。
さて、話を「ぼざろ」に戻しまして。
「ぼざろ」では企画の一つとして、主人公の声優を務めた青山吉能さんが
実際にギターを一から始めてOPの楽曲をマスターするという事をやっていて
演奏に必要な物を買いに行ったり、簡単な理論を覚えたりと
音楽を始めるきっかけになりそうな、いい動画をアップされていました。
そしてそれが最近最終回だったのですが
非常に素晴らしいものだったので是非観てもらいたい。
やっぱり音楽ってなんとも云えないものがある。
途中あまりの素晴らしさにちょっと泣いちゃったもん。
これがバンドをやるって事で、これが音楽をやるって事なんだと実感しました。
あー、バンドやりたい。
と、「ぼっち・ざ・ろっく!」はかなりいい効果をもたらした作品に思いました。
どんな事でもきっかけはなんだっていい。
好きになったらひた走れ!
心の中でロックをかき鳴らせ!
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