bakuon10。

技能教習第2段階6時限目~7時限目。




今日の教習は前回少し触れた「セット教習」です。
通常、教習は1時間単位で予約を取りますが
この「セット教習」だけは、2時間続けて受ける事になります。
内容はこれも以前触れた「危険ありあり設定シミュレーター」と
そのリプレイを見ながらや、教本を使っての「危険予測ディスカッション」です。

まずはシミュレーター教習から。
前回と打って変わって画面上には車は多いし歩行者も居ます。
「サンキュー事故」から始まり、歩行者は飛び出してくるわ
こちらが優先なのに無視して車が進んでくるわ
2車線の道路で左側を走行中、右車線に居たはずの車が
自分の直進する先にある左の脇道へ入るために
こちらのバイクを気にする事なく「車線をまたいで」
急に目の前に割り込んで脇道へ入っていくなど
正直「気を付けていても防げない可能性の高い事故」のオンパレード。
教官から「なんちゅうやっちゃ、あんなんされたらどうする?」と聞かれたので
「せやのう、そいつの家行かなアカンのう」と答えたら
何故かちょっとだけウケてました。

さて、筆者は車の免許を持っていて、運転手の経験もありますが
免許を取ってから無事故だったのに、バイクを免許を取った途端
「事故にあってしまった」といった声が多いそうです。
教官から教習生に「一体何故でしょうか?」と投げかけられたので
「なめられてんちゃん」と云ってみたところ、「そやねん」と返ってきました。
そうなんです、バイクってなめられるんです。

多分みんな経験があると思うのですが
例えば高級車や大きな車に乗っている人というのは
どうしてもいくらか気が大きくなる傾向にあると思います。
「煽り運転」なんかも、「そういう車」に乗っている人がする気がします。
逆にそういう車を見かけた場合、特に「菊花紋章」なんかがあった時には
「できるだけ距離を取っておこう」となりませんか?
その心理で、軽自動車なんかが前を走っていたら
「軽ごときがノロノロ走ってるなよ」とかも思われるでしょう。
という事は。軽自動車よりもっと小さなバイクはどうなるか。
それこそ自転車と同じ感覚で「バイクなんか邪魔だな」と思われる。
まぁ、そりゃ全員がそう思っているとは云いませんけど。
つまり、「車」からすると、バイクは「車以下の存在」なのです。
なので「なめられる」という訳になります。

言葉がちょっと乱暴ではありますが、要するに「眼中に入らない」のです。
単純に車の陰に隠れてしまって、文字通り「視界に入らない事」も多いですし。
そしてバイクは車と違って事故が起きれば大体怪我をします。
例え相手が保険に入っていて「全て保障する」となったところで
両足が折れて車いすで生活する事になったり、片腕を失ったりすれば
バイクが新品になって返ってこようと「失って」しまうのです。

いやホント、よくこんなもの公道で乗れるもんだよ……。
筆者が高校の時も、クラスメイトがコケて滑ってトラックのタイヤに踏まれて
あれも確か原付の免許取って1ヵ月ぐらいだったかな
全身に怪我を負って、友達が見舞いに行っても廃人になっていました。
それから卒業するまで1回も姿を見ませんでしたし。
バイク「が」危ないとは云いませんが、「確かに」バイクは危ないと思います。

シミュレーター教習の途中でも、各事故についての説明などがあり
それを踏まえた上で「危険予測ディスカッション」に入ります。
「こういう場合では、どう行動しますか?」といった感じで
教習生それぞれが「自分ならこうする」と発言し
それで問題がないか考えるというもの。
例えば車道の左隅を歩行者が2人少し距離を置いて「向き合って」歩いている場合
その2人はいずれすれ違う為に「2人並ぶ」事が予測されます。
なので普段歩行者の横を通る時以上に間隔を空けて走行する、といった感じです。

そのディスカッションの中でひとつ、興味深い話があったので
受け売りですが書いてみたいと思います。

片側2車線の道路があると想像してください。
Aさんが制限速度50km/hの道路を左車線を使い50km/hで走行していました。
そこにBさんが20km/hオーバーの70km/hでAさんの後ろに来ました。
BさんはAさんを追い抜かすため、右車線へ入りました。
Aさんが50km/h、Bさんが70km/hで一瞬並走状態になった瞬間
直進先の道路脇からトラックが急に飛び出してきました。
Aさんは慌てて急ブレーキをかけて、トラックに当たる寸前で停止しました。
Bさんも急ブレーキをかけましたが、トラックに衝突してしまいました。
さてここで問題です。
Bさんは何km/hでトラックに衝突してしまったでしょうか?



km/hか想像できましたか?
ちなみに筆者は「スピードが速い分反応が遅れるから
落とせても40km/hぐらいまで?」と答えました。
「単純に20km/hオーバーなんやから20km/hちゃうん?」という意見もあるようでしたが
正解はなんと「58.8km/h」だそうです。
ん? 書き間違えじゃないよ?
約60km/hなんです。70km/hから急ブレーキを踏んでいるにも関わらず。
10km/hぐらいしかスピードを落とせないのです。

ここ」に資料をリンクしておきます。
そこにも書かれているとおり、前方30mのものに対して
50km/hでは停止出来ても、70km/hどころか60km/hでも停止出来ません。
「たった10km/h」で可能が不可能になるのです。
また衝突時のエネルギーというのは速度の「2乗」になるので
速度が倍になると、衝突時のエネルギーは「4倍」になります。
これも想像してみて欲しいのですが、40km/hで急制動を行いますが
「あの速度」で何かに衝突したと考えるだけでもゾッとするのに
それが約60km/hとなったら、九死に一生を得るぐらいでないと無事ではすみません。
それこそその後一生寝たきりになる可能性だって十分にあります。

しかし、教官が云うには「逆転の発想や」と。
40km/hでの急制動はしっかりやらなければ難しいけど
例えばそれが35km/hだったら? もしくは30km/hだったら?
急制動をやった事がある人なら解りますが、余裕も余裕ですよね。
それはつまり、スピードを出さなければ、落としておけば
ほとんどの状況で対応する事が可能になるという事になるのです。
警察の方がスピード違反を取り締まるのもこれです。
下手をしたら究極的にはスピードさえ出さなければ大事故にはならないのですから。
多少衝突した、ぶつかったなんてのは、それこそ「直る・治る」事ばかり。
出会い頭でも「ガシャン」程度の事であれば、人が死ぬ事はありません。

基本的に筆者は、漫画やゲームではありませんが
ドライバーは全員銃かナイフでも持っているものと想像しているので
「みんなが交通ルールを守ってくれる」とか
「こっちが優先だから気にする事はない」とかがありません。
「いつ、誰が、何をしてくるか解らない」という前提で運転しています。
ぶっちゃけただ誰も信用していないだけなのですが、それもあって
「こう見えても」確認したり予想したりなんてのは常にしています。
しょうもない奴相手に人生狂わされたらかなわんのでね。

そうそう、バイクの免許は取ってから1年経たないとタンデムが出来ませんが
同じように1年以内は違反の罰則が「強化」されているという事を今日聞きました。
話のついでだったので詳しい事が聞けなかったのですが
ちょっと違反すると教習所で朝から晩までお金を払って講習を受けないといけないのと
それからまた違反すると検定の「やり直し」があるそうなのですが
その「やり直し」が非常に厳しく、9割以上落ちる上に
落ちると免許の取り消しという制裁が加えられます。

でも、それぐらいでも良いような気もします。
それでももしかしたら甘いぐらいかもしれない。
バイクに限った話じゃないけどさ。

「その口が云うか!?」となりそうですが
みなさん気を付けて「考えて」安全に運転しましょうね。

[PR]
by ryu-cat | 2018-11-13 17:29 | 車・バイク | Comments(0)


<< bakuon11。 bakuon9。 >>