純文学な純音楽だと思う。
以前から名前だけは知っていて、でもいつもの癖で
少し時間を置いてから聴こうと思っていたら忘れちゃって
そしたら最近始まったアニメで主題歌になっていて
アニメも気になっていたから聴いてみたらすごく良かった。
そんなバンドが「amazarashi」
「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え
僕らは雨曝しだが“それでも”というところを歌いたい」
という思いが「amazarashi」というバンド名の由来だとか。
どんな感じの曲なのか、まずは一曲ご紹介。
「乱歩奇譚 Game of Laplace」というアニメの主題歌です。
※曲名クリックで歌詞サイトへジャンプします。
「
スピードと摩擦」
きょうびなかなかない感じの曲で、筆者はとても気に入りました。
まだいくつか紹介しますが、amazarashiの曲はMVが凝っているのも好きです。
「スピードと摩擦」も女子高生がトイレでダンスを踊るという、非常に風変わりなもの。
調べてみると「若者の焦燥感をテーマにした」という事らしいです。
二曲目、「
空っぽの空に潰される」
後ろのモニターに歌詞が次々と表示されていきます。
こちらも「スピードと摩擦」と同じくダンスを踊っていますね。
この曲、タイトルというかサビが良い。
「空っぽの空に潰される」という事がどういう事か解るもの。
その気持ちを曲に出来るなんて、なんてすごい事だろう。
サビのギターのトレモロも儚い感じがして好き。
三曲目、「
穴を掘っている」
これは色々な意味でゾッとしました。歌詞もMVも。
特に恐ろしいと思ったのは「絶望を連れてくるのは希望」という一言。
やっぱりそう思うものなんだ、と。
いつだって希望が絶望なんだよね。
絶望が希望になり得もするけれど、詰まる所救いがとどめなのさ。
でも、最後までMVを観てみて下さい。
四曲目、「
あんたへ」
この曲については何も云いません。
ただ一言だけ。見ているかどうかは解らないけれど、『君』と『おれ』の為に。
良い曲ですよ。
五曲目、「
無題」
最近の筆者のお気に入りはこの曲です。
大袈裟に云えば、筆者の人生の縮図みたいな曲。
自分の一部分、または一面が認められて、それで人が集まって
もっと自分を知ってもらおう、自分の思う人間を知ってもらおうとすると
途端に嫌気が差したようで、蜘蛛の子を散らすように人が離れていく。
友達も、大切に思う人も。
「信じてた事、正しかった」と云われてみたい。
最終的には水の中に無理矢理顔を突っ込まされるんだ。
もう苦しい。いっその事そのまま息が止まって欲しい。
間違いだらけの人生に、そろそろ本気でうんざりしてきた。
ああ、もう「そうなる事」ばかり考えてしまう。
気を取り直して最後の六曲目、「
スターライト」
最後の「涙は通り過ぎる駅だ」と歌っている時の
男性が空を走る列車を見ているシーン。
そのシーンが今の筆者のパソコンの壁紙になっています。
この曲のように前に進めれば。
以上「amazarashi」の紹介でした。
ここに載せていないだけで、他の曲も良い曲ばかりですので
もし聴ける機会があれば聴いてみて下さい。