lost labor。

失ってはいなかった。



ただ「備わらなかった」だけ。

筆者は小さい頃の記憶があまりない。
小さい頃の記憶なんて、覚えている人の方が少ないとは思うけれども
「昔こんな事があったんだよ」と話してもらっても
本当に他人の話のように感じてしまう。

去年、筆者はある事がきっかけで
自分が知らない自分を知る機会を得た。
また小さい時の自分の写真を見た。
その写真では、筆者と思われる子供が笑っていた。

とても可愛い男の子が写っていた。
子供時代はみんな可愛いものだけれども
彼は本当に無邪気に笑い、こんな笑顔が出来るのは素晴らしいと思った。

保育園の誕生日カードには、子供らしい将来の夢が書かれていた。
どうやら筆者は「飛行機の車掌さん」になりたかったらしい。
飛行機のパイロットなのか、電車の車掌さんなのか
どちらかは知る由もないけれども、夢があったのに驚いた。

どの写真もよく笑っていた。
これが筆者だとは、地球が真っ二つに割れても信じられない。

「一体いつからこうなったかな」とここ最近ずっと考えている。
他人からすれば、それなりにハードな人生だとは自分でも思う。
生まれた時には生まれた事を否定されて、殴られて蹴られて
少し大きくなってきた時には笑いの対象にされて。
それでも女手一つで育ててもらって、その母親の血のおかげか
警察に補導される事くらいはしたけれども、犯罪はしない人間に育って。

出会いがあって、別れがあって。
弱くもなって、強くもなって。

その過程で、筆者は何かを失くした……「のではなかった」

自分のせいか、環境のせいか、はたまた周りの人間のせいか。
そのどれかでもないのかも知れないけれども
筆者には「備わるべきものが備わらなかった」

初期不良のようなものだろうか。
筆者は正しく動作出来ていない。

無邪気に笑っていた昔の自分。すまない。
育ててくれた母親。すまない。
筆者に関わってくれた人達。すまない。

こんな事、考えなければ良かった。
考えて気付かなければ良かった。

状況は状況、それは変わるかも知れない。
ただ現在の状況は「こう」だ。

「何も無い」とかではない。
そんなもんじゃない。

「そもそも始まれてもいなかったのだから」

頭がおかしくなるわ。
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by ryu-cat | 2016-01-18 21:09 | 日常雑記 | Comments(0)


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