world's end。

あなたの目には、どう映りますか?



最近ずっとNirvanaのベストアルバムを聴いている。

「音楽はロックが好き」と云いながら今までNirvanaを聴いた事がなく
wikipediaでNirvanaについて「どういうバンドなのか」と調べていると
ボーカルのKurt Cobainが27歳でショットガン自殺をしたという事を知った。

それについて調べていると彼の遺書が見付かったので載せたいと思う。

遺書を載せるなんて褒められた行為ではないけれど
彼の気持ちは人間の中に在らなければいけないものだと思うので
無礼と罵声は覚悟の上、ここに記していきたいと思います。

以下日本語訳。

Boddahへ(buddha=釈迦のこと?)

これは、明らかに弱々しい、幼稚なばかの言う言葉だ。
だから理解するにはまあ簡単だろう。

何年もの間、パンクロック101コースからの凡ての警告は
独立心とコミュニティーを受け入れる事に関係したんだ。
何て言うか、論理へ初めて入門して以来全くの真実であったと実感したんだ。

自分はもうずっと長いこと、音楽を聴くことにも、曲を作ることにも
何かを書くことにも、喜びを感じなくなってしまった。

例えばステージ裏に戻って、ライトがすべて消えた後、熱狂的な聴衆の絶叫も
聴衆の愛と崇拝を喜び楽しんでいたフレディマーキュリーが感じたように
喜び楽しむことはできなかった。

フレディマーキュリーみたいにできるのは本当に立派だし羨ましいと思う。

自分だってみんなに嘘をつくの嫌だ。ただの一人も騙したくない。
自分が考える最も重い罪とは、100%楽しいのだと嘘をつき、ふりをして、人を騙すこと。
そう、時々ステージに出て行く前に
タイムカードでも押しているかのような気分にかられていたんだ。

感謝しなくちゃいけないんだ。
だから出来る限りの力を尽くしてがんばってみた。
(本当なんだ、信じて欲しい、それでも足りないんだ)
自分や自分達が沢山の人達に影響を与え、そして楽しんで貰えた事は重要だと思っている。
きっと全てを失ったときに初めてそのありがたみが分る世界一のナルシストなんだ。

自分はあまりにも繊細すぎるんだ。
子供のころに持っていた熱狂を取り戻すには、少し鈍感でなければならないのに
あまりにも神経質で感じやすいんだ。

この最後の三つのツアーでは、みんなやファンにはすごく感謝している。
それでもこの不満、罪悪感、感情は解消できなかったんだ。

人間みんなどこか必ず良いところがある。
だから本当に人が好きだ。あまりにも愛しているので悲しくなってしまうんだ。

自分は惨めで、ちっぽけな、何の価値もない、魚座の、救いようもない男。
どうして楽しむことができないんだ。分からない。

希望と思いやりに溢れたがんばり家の女神を妻に持ち
かつての自分に良く似た娘は愛や歓びに満ち
娘に善くしてくれる無垢な人たちみんな誰彼なくキスをする。
そんなことがとりとめがつかないほどの恐怖感を与えるんだ。
フランシスが自分のように惨めで、自棄で
やがて自殺するロック歌手になるなんて想像に耐えられない。

ただ、良い時期もあった。すごくありがたいと思えるような、そのことには深く感謝している。
だが、7歳の時からあらゆる一般人を憎むようになってしまった。
なぜなら他の人間はあまりにも簡単に他人の感情を共感しあっているから。
なぜなら自分は人間を愛し、人にとても気の毒な気持ちでいるからだと思う。

この焼け付いて吐き気のする胃袋から礼を言うよ。
今まで手紙をくれたり気にかけてくれてありがとう。

自分はすごく気まぐれな人間だから、情熱がもう冷めてしまった。

だから覚えておいてくれ、徐々に色あせていくなら、いっそ燃え尽きたほうがいい。
ピース、ラブ、エンパシー。カートコバーン。

フランシス、コートニー。俺は、これからは祭壇にいるから。
コートニー、フランシスを頼んだ。

俺がいなくなったら、もっともっと幸せに過ごすことができるフランシスの人生のために。

愛してる。愛してる。

……コートニーというのは奥さんのCourtney Loveの事です。
フランシスは二人の娘。

筆者が思うには、「あくまで」筆者が思うには
彼は、人間の果てに気付いてしまったんだと思います。

自分という人間。人間という生き物の思考と行動。
人間に対する嫌悪と同等の愛情。その矛盾と葛藤。

そうして向ける人間への視線。

筆者もこの頃感じるのですが、世界は常に素敵で素晴らしい。
他人のブログなどで旅行の写真を見ると、その輝かしさに涙が出る。

でも、輝かし過ぎて自分の存在が感じられなくなる。
いや、感じていたくなくなる。

そんな世界で存在している事が困難になってくる。

一度それに気付くと、ゆっくり確実に何かに染まっていくのを感じる。
それはある種の自己の消滅であると共に他人の消滅でもある。

云い方は月並みだけれど、断崖絶壁の先に立っているような風景が見えるんです。
しかしそこから見えるのは絶望ではなく何もかもがキラキラ輝く世界。

その世界を見ながら、それとは正反対に輝きをなくす自分。

「自分はこの世界で生きていけない」

だから自分も他人も騙す事になるのなら、それが続くくらいなら
『徐々に色あせていくなら、いっそ燃え尽きたほうがいい』と思うんです。

彼は死にたかった訳じゃない、生きられなかっただけだと思います……。

人間が生きていく為には、彼の云うように鈍感でなければいけない。
それはつまり「大勢の人間はそうして生きている」のです。

考えてみる価値は十二分に在ると思いませんか。
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by ryu-cat | 2012-09-04 21:57 | 日常雑記 | Comments(0)


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