a mass of stupidity。

今この時も、人間は段々腐っていっているもので。



今日日買い物はとても便利に成ったもので、クリックするだけで品物が届く。
早けりゃ翌日には来るってんで、その便利さを社名にしちまった会社もあるくらいです。

そんな便利な世の中で働く運送業者さんの話を一つ。

「毎度、お荷物お届けに参りました」

「一昨日注文したとこなのに、もう来たかい。はいはい、どうもご苦労様で」

運送業者さんってのは、それぞれ担当の地域が決まってんですかね?
ここ最近、荷物を頼むと同じおじさんが届けてくれるんですよ。

それでまあ、何故だかあたしの事を気に入ってくれてるみたいで、世間話をする事が在るんです。

「いやあ、今日はむかむかしましたよ」

「何かあったんで?」

「いやね、ここへ来させてもらう前に一件行ってきたんですがね
そこのお客さんがどうにも気の短い人でして」

「ほう、気の短い」

「ええ、お届けにあがるまで三十分は掛かるのに、五分後に来いと電話を掛けてくる。
無理ですと云っても時間が無いからすぐに来いと電話を切ってしまわれて」

「それは災難でしたね。お困りになられたでしょう」

「本当に困りました。ご自宅に伺ってみればまだ三十前のお嬢さんですよ。
あの年齢であんな言葉遣いをするとは驚きました」

「三十前たぁ、あたしと似た年齢だ。落ち着きの無い人も居たもんですな」

「あんな云い方をされちゃ、こっちも『してやろう』って気が失せちまいまさぁ」

……『してやろう』だと?
あんた今『してやろう』と云ったか?

なんだ、あんたは荷物を『届けてやっている』のか?

いや、送料を払っている限りこっちが上だとかそんなのは云わないよ。
厳密には「そうでなくてはいけない」のだけれど、まあ、それは置いておこうよ。

人と接する仕事である限り、嫌な人間の相手をしなければいけない場面は多々在って
それに対して愚痴をこぼすなとか怒ったりするなとは云わない。

思った事は素直に思っておこうよ。それはいけない事ではないのだから。

だから今回、物理的な無理を云われて腹が立ったのも仕方が無い。

筆者も昔は、というか今もそうだけれど、こう見えて沸点が非常に低い人間だから
ちょっとした事で内心は我を忘れるくらいに怒っていたりもする。

ただ気の向くままに暴れると人を怪我させてしまうから抑えているだけ。

なので一方的にそのお嬢さんを責める事は出来ないけれど、まあ、そりゃおじさん怒るよ。

だけど。だけど。
仕事なのに『やってやっている』と思うのはどうなんだ?

あまつさえ客の愚痴を客にこぼすとは一体どういう了見だ!?

聞いて欲しいのならいくらでも聞いてあげるけれど、おじさん頭は大丈夫かい?
「しょうがねぇクソだけど、寛大な俺様がしてやらないとな」と聞こえますが?

寛大なのは解ったから、早急に退職したまえ。

怒るのは仕方無いし、筆者に愚痴を云うのも百歩譲って良しとする。

でも、あんたのその「変な自覚」は鼻につく。

もしも、もしも「そんな事は解った上で、『あえて』そうしている」のなら謝ろう。
何か思惑が在るのなら、それは「やらなければいけない」と思う。

しかし何もないのであれば、自分を客観的に見てみる事に努めたまえ。

……世の中がいくら便利に成ろうとも、どれだけ技術が進歩しようとも
人間だけはじわりじわりと退化しているように思われます。

お後がよろしいようで。
[PR]
by ryu-cat | 2011-11-21 22:00 | 日常雑記 | Comments(0)


<< 死に至る病。 勧善懲悪。 >>