再来。

暑い夜だった。



その日は朝から雨が降ったり止んだりしていて
空一面に広がる雲のせいで日中はどんよりと暗く
湿気を含んだ空気を吸うと、体が重くなる感覚があった。

特に何かをしていた訳ではなかったのだけれど
気付けば時間ばかり過ぎていて、普段より遅い時間にベッドへ横になり
三十分くらい本を読んでから電気を消して、目を閉じる。

耳を澄ませると、もう雨音は聞こえなかった。
天気予報では次の日が曇りだったから、止んだのだろう。

そんな事を考えながら寝た。

しばらくして、暑さで目が覚めた。

室温はそれほど高くなかったとは思うのだけれど
どうしても部屋の中まで湿気が充満していたので
エアコンを除湿運転に切り替えて、枕元の携帯で時間を見る。

一時間くらいしか寝れていない。

除湿が効いてきたのを確認して、エアコンを切り、また目を閉じる。
それからすぐ、不思議な音がした。

「何か」が動いている音だった。

しかも、「すぐ側」に移動してきている。

暗闇に目が慣れていない為、目を開けても何も見えない。

すると、息子が走り寄ってくる気配がした。

徐々に目が慣れてきたらしく、ぼんやりと、息子らしき姿が見える。

けれど、様子が変だ。

口元に大きなこぶの様なものと、そのこぶから
細く長い、蛇に似たものが出て動いていた。

急いでベッドから出て、手探りで部屋の明かりを点ける。

そうしてはっきりと見た息子は──。

ねずみをくわえていた。

「捕獲なう」とでも云いそうな顔をして。

まるで、朝食をゆっくり食べる時間が無くて
食パンをくわえながら朝の支度をする様に、よくあるのかも知れないのだけれど
「漫画かよ!」とツッコミをしてしまいたくなる風景でした。

それほどに、見事なくわえっぷりでしたのよ。

いやしかし、ねずみなんてあの時ぶりです。

今回もまた、少しだけ観察してから逃がしてやりました。

本当に、それはもうがぶりとくわえていたものですから
「これねずみ怪我してるんちゃうん?」と思ったのですけれど
荒々しさの中にも優しさが在ったようで、怪我一つありませんでした。

筆者と遊ぶ時は、結構本気で噛んできて、沢山生傷を作ってくれるのですが。

しかし、何処から入ってくるのかな・・・・・・不思議だ。
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by ryu-cat | 2010-06-19 21:23 | 日常雑記 | Comments(0)


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