優しさの在り方。

欲しがり過ぎちゃいけないんだよ。



先日、東野圭吾さんの「秘密」を読破致しました。

素晴らしい作品で御座いました。

「秘密」は色んな意味で奥深い作品だと筆者は思います。

正直に申し上げますと、ラストを読んで、筆者は不満を感じました。
「どうしてそうしなければいけなかったんだ」と。

主人公を思うと、涙が出るくらい寂しかったのです。

しかし、直ぐ後、広末涼子さんの後書きがあり
それを読んで、不満に思った事を大変後悔致しました。

「秘密」は夫婦の物語です。
夫婦というのは、男性と女性の二人が必要です。

筆者は男性目線ばかりで考えていて、女性の気持ちを考えれていなかったのです。

いえ、言い訳をさせて頂きますと、考えてはいました。

いましたが、女性というのは、想像以上に深く考えているのだなと
ある種の尊敬をするに至ったのであります。

男性が皆とは云いませんが、とりわけ筆者は「秘密」の主人公に似ています。

一途にその人だけが好きなのに、たまに浮気に似た感情を持ち
それを恥じて貫こうとするのだけれど、苦しくなって甘えたりしてしまう。

そして、好きな人はそれを責める事なく受け入れてくれるものだから
いくらでも愛情を欲しがり、無くなったと解っていても求める。

砂漠にペットボトルで水を撒く様に、いくらでも染みてはいくものの
どれだけ撒いたところですぐに蒸発してしまい、全く意味がないのです。

解っていても在るだけ欲しがるというのは、なんと惨めで愚かでしょう。

自分の好きな人がどれだけ苦しみ、どれだけ自分を思ってくれているか。

そんな自分が描写されている様で、とても切なくもありました。

主人公だけではなく、筆者の好きな女性は大概「こういうタイプ」なので
余計に感情移入をしてしまうのです。

いざという時になると直ぐに泣きついてくるのでは無く
しっかりと自分の信念を持ち、同情という間違った優しさを見せない。

本当に「お互いと自分の事を考えれる女性」に惹かれるのです。
そういう人と居ると、共に成長していけるのではないかと思いますから。

「秘密」はそういう事も教えてくれる作品ではないでしょうか。

「もっともっと」はいけません。

在るのですから、まずはそれをしっかり認識する事が、最初の一歩なのです。
[PR]
by ryu-cat | 2010-05-31 21:22 | 日常雑記 | Comments(0)


<< やっつけ再び。 プライズ。 >>