お気に入り。

独断と偏見、それに主観をたっぷりトッピングして送ります。



先日、お勧めの本を尋ねられたので
これを機に、自分のお気に入りを纏めてみたいと思う。

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現在の文庫本ラック。

去年の八月下旬に、このラックを買った時と比べると
丁度、二倍ぐらいに増えている。

一作品一冊で数えたら、六十冊と少し有りました。

十冊ぐらいは未だ読んでいません。

百鬼夜行シリーズが手強くて・・・・・・。

さて、ラックに並べている順番で、お気に入りを紹介したいと思います。

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集英社文庫、乙一さんの「夏と花火と私の死体」

これを読んだ時、何回「ちょ、待ってや」と声に出した事か。
意外という言葉が頭の中で暴れ回る。

目の前で信じられない手品を見せられた大人の様になった。

良い意味で「置いていかれる」

乙一さんの作品は、まずこれから読んで欲しい。

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幻冬舎文庫、同じく乙一さんで「暗いところで待ち合わせ」

表紙やタイトルから「怖そう」と想像してしまうが
そういった「恐ろしさ」は、この作品にありません。

切なく、感動する物語です。

「夏と花火と私の死体」にハマったら、是非こちらも。

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講談社文庫、京極夏彦さんの「魍魎の匣」

この作品は映画化されていて
東京事変の「金魚の箱」が主題歌なんですが
その曲が好きで、でも、映画は観に行けなくて
「じゃあ、原作を読もう」と初めて買った京極夏彦さんの本。

冒頭に書いた「百鬼夜行シリーズ」の二作目です。

中禅寺秋彦という、やる気の無い本屋の店主であり
実は神主なのだけれど、陰陽師の格好をして
憑き物を落とす拝み屋もしている人物が
次々と起こる事件の真相を解明していくという物語。

決まり文句は「この世には不思議なことなど何もないのだよ」

本を読むのが好きじゃないと、物語の展開に関して
「もういいから、早く進めて」と思うかも知れないけれど
それらは後々大事な鍵になるので、じっくり読まないと損をする。

シリーズは沢山あるけれど
個人的に「一番すんなり読めるかな?」と思います。

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講談社文庫、こちらも同じく京極夏彦さんの「絡新婦の理」

「百鬼夜行シリーズ」五作目。

1388ページという、辞書と間違えそうな分厚さ。

途中で諦めそうになるページ数だけれど
最後まで読むと、思わず最初のページを捲りたくなる展開が。

出来ればシリーズ順に読んで欲しい。

二作目、五作目と、順番を飛ばして紹介しておいて勝手だけれどw

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講談社文庫、川上未映子さんの「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」

この作品に関しては、この記事で感想を書いています。

宜しければ、ご一読下さい。

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文春文庫、東野圭吾さんの「容疑者xの献身」

「探偵ガリレオシリーズ」三作目。

「探偵ガリレオ」「予知夢」と、客観的立場だった主人公
湯川学の友人が、ある事件に関係する物語。

客観的立場から、自発的に事件に関わっていく珍しい展開。

ガリレオ先生、いや、湯川学が主人公だ。

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文春文庫、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」

映画化されたのでご存知かも知れませんが
原作は、映画とは雰囲気が全く違います。

ぱっと始まり、ぱっと終わる。

まるで「死神世界の日報」とでも云いますか。

「うん?あれ?」と思うほど、淡白に一つの物語が終わります。

この雰囲気は文章でないと表現出来ないと思う。

いやはや、お見事です。

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新潮文庫、江戸川乱歩さんの「江戸川乱歩傑作集」

もう、なんだろう・・・・・・。

「こんな作品です」と云うのが恐れ多い。

勿論、それはどの作家さんに対してもそうなのだけれど
とか云いながら、これだけ書いて後には引けないのだけれど
それでもやっぱり、言葉を出せない。

「これが作家・・・・・・!」と衝撃を受けるばかり。

感想を言葉にしようとすると、喉が詰まって裂けてしまいそう。

この作品は、一家に一冊ものだよ。

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新潮文庫、太宰治さんの「人間失格」

この作品は、今の状態のおれが読むと、多分自殺する。

その理由は、この記事に。

二年前から、おれは未だ同じ事を考えているみたいだ。

ああ、おれの詰まらない心情などは捨て置いて。

自分をしっかり保って読めるのなら、この作品は素晴らしいと思います。

こんな文章は願っても書けませんから。

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扶桑社、リリー・フランキーさんの
「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」

この作品も、以前記事を書いた事があったので
リンクを貼ろうと探してみたけれど・・・・・・。

駄目だ、タイトルが内容に関係無さ過ぎて見付からない。

なんて面倒なタイトルを考える奴なんだ、ここの管理猫は。

おっと、愚痴はお終いに。

リリーさんの作品が汚れてしまう。

この作品は、リリー・フランキーさんの実体験を基にして書かれた作品です。

どうしようもなく馬鹿だったり、どうしようもなく純粋だったり。

読んでいると、どうしようもなく泣けます。

感情なんて全く無くなっていたおれが泣いたぐらい。

この作品に関しては、両親の離婚や引越しの連続
ひょっこり現われる顔も覚えていない本当の父親など
自分の人生に対して、重なる事柄が多かったから
こんなにも感じる事が多いのかも知れませんが。

「大事な何かを忘れている・・・・・・」と思ったら、この一冊を。

以上、好き勝手に十冊挙げてみました。

挙げていない、または未だ読んでいない作品も
それはきっと大変に素晴らしい作品だと思います。

最初は「Best10!」といった形式にしようかと思ったのですが
「作品」に優劣は無いと思っているので、こうした形式にしました。

そういえば、おれは古本屋で小説を買えないのですが
その理由が、書いている間にはっきりしてきました。

私事ですが、この記事をここまで書くのに、現在で四時間弱かかっています。

これだけの文章を書くのに、四時間です。

それはつまり、作品などを書くには
もっと沢山の時間と努力が必要になる訳です。

そうして書かれた作品を、おれはきちんと買いたいのだと思います。

でも、だからといって、中古で買う事を否定する気はありません。

中古で買えば、沢山の本を読む事が出来ます。
おれも、今の三倍は本棚に本を置く事が出来たでしょう。

そうして色々な作品を読める事は楽しいですし、良い事です。

ただ、リリー・フランキーさんの作品で例えると
「東京タワー~」は、大切に扱ってもらう為に
わざと、汚れが目立つ真っ白な表紙と
ボロボロになり易い金の縁で出版されています。

エゴイズムだと云われれば反論するのは難しいですが
それでも、そういった「想い」を出来るだけ大事にしたいと思うのです。

「本」は物質でも、内容は「気持ち」だと思うから。

気分を害された方が居たら、本当にごめんなさい。

記事を書いている人間はこんなですが
紹介した作品は、どれも素晴らしいものばかりですので
興味を持たれたならば、是非お手に取られてみて下さい。
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by ryu-cat | 2010-02-15 00:53 | 日常雑記 | Comments(5)
Commented by umanosuke at 2010-02-15 03:29 x
おかえり!!

ブログ読み返したけど良かった!

退院祝いはダッチワイ○で良いですか?
Commented by ryu-cat at 2010-02-15 21:37
ただいま!!

ご心配おかけしました(’’*

退院祝いは、むしろそれでお願いしますw
Commented by まりおん(’’ at 2010-02-16 12:20 x
なるほど・・・これを書くのに集中していたわけか(’’

本か・・・昔から全く読まない人だからなぁ~・・・故に国語ヨワス○rz
読みたい!と思っても長続きしないし、そういう時間を割く余裕が自分にない。。。ハァ

工口本なら読めるんですけど・・・www
Commented by れいまる at 2010-02-16 18:47 x
「容疑者xの献身」 読みたい!
映画見て、超感動したぜ(’’w
東野圭吾いいよなw
Commented by ryu-cat at 2010-02-16 21:27
まりおん↓
おれも全く読んでなかったぞ。

二年か三年前から何故か読み始めた。

有名な作品でも薄くてサクッと読めるものが在るし
興味があるなら、とりあえず手に取ってみると良い。

エロ本より安くて面白いぜ?w

れーさん↓
映画の公式見てきたら、石神は堤真一さんなんやな。

京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズの映画で
中禅寺秋彦をやってる人やから、興味が湧いた。

早く原作を買ってくるのだ(’’w


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